13億人はヒトそれぞれなれど、興味が尽きない中国人。もっとよく理解するための連載講座
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はじめて中国の大地に足を踏み入れてから16年――。気が付けば、渡航回数は40回以上、訪れた町は100カ所以上にもなっていました。よくもまあ、これほど通い続けたものだと我ながら感心しているのですが、それは中国という超大国とそこに暮らす人々が、このコラムのタイトル通り、不思議な魅力と刺激に満ちていたからです。狭い日本でさえ、まだまだ行ってみたい場所がたくさんあるのですから、まして広大かつ多様な顔を持つ中国、とても40回くらいでは満足できません。この先も、僕のライフワークとして、暇を見つけては、せっせと中国に通い続けることでしょう。

日本のメディアで報道される中国人像は、声高に過激な反日スローガンを叫ぶ民衆であったり、札束を手に豪遊するリッチな観光客であったり、強大な軍事力をバックに覇権主義を振りかざす共産党政権であったりと、ネガティブなイメージばかりが先行している印象を拭えません。

しかし、こうした中国人像は、13億人口のほんの表層的な部分。尖閣諸島問題などで嫌中ムードが高まっているなか、この拙いコラムが、曇りのない目で中国の人と向き合うきっかけになってくれれば、と思っています。
内海 達志
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