各界の一言居士のみなさんに、日本を、企業を、そして我々ビジネスマンを“よく”するために、
“最近アタマにきていること”を、リレーで綴っていただくコーナーです。
◇第25回のゲストは
ヤマト糊、アラビックヤマトの「ヤマト株式会社」
ヤマト株式会社 代表取締役社長 長谷川 豊 氏

(略歴)
1958年11月  東京生まれ
1981年3月  慶應義塾大学 商学部卒業
1985年3月  ニューヨーク ペース大学 経営学修士卒業(MBA)
1985年6月  ブラウン・ブラザース・ハリマン・アンド・カンパニー ニューヨーク本社入社
1995年1月  同社マネージャー 
1995年1月  ブラウン・ブラザース・ハリマン・アンド・カンパニー 東京駐在員事務所
1997年4月  ブラウン・ブラザース・ハリマン投資顧問株式会社  マネージングディレクター
2000年7月  ヤマト株式会社代表取締役社長
またまた大きな地震発生? 2004年は今までになく、日本全土で自然災害が多発した年だろう。政治問題、社会問題、各企業内の問題等と頭にくる事は多くとも、最低限人間がコントロールすることができることである。 しかし、自然災害は我々人間がコントロールできないことなので、怒っても頭にきても後の祭りなのではあるが、今年の日本は本当にひどすぎる!! 真夏日最高記録を塗り替えた猛暑から始まって、浅間山の噴火、10回以上日本に上陸した凄まじい台風、それに加えて大地震と、「これでもか!」と言わんばかりに各地で大きな被害と犠牲者を出している。被災地の方々には心からお見舞い申し上げる次第です。

今後の災害対策を考えると、復旧作業にはヘリコプター救援部隊の増設が必要と聞いている。 地震や台風による水害では道路が寸断され、結局平らなところであれば、田んぼでも畑でも着陸あるいは上空で静止できるヘリコプターが必要である。なのに今は肝心の救援ヘリではなく、上空はマスコミのヘリが多数大きな顔をして飛び回っている。端から見ていて、これもまた頭にくることだ。事実を報道し、支援・協力をあおぐことも重要であるが、今年のように多発する大規模の緊急事態には、政府はマスコミとの協力体制を強化して、最優先で救援物資や負傷者の搬送に使うべきだと考える。国土交通省は「道路族」だけでなく、「ヘリコプター族」も作ってはいかがでしょうか。

野村総研のリチャード・クー氏によると、今年の経済統計は、最近の日本における自然災害によって、これまでの季節調整ではカバーしきれないくらいの影響を受けていて、その分消費者マインド等を含む景気や、物価の読みも難しくなってきたとの事である。
このように余りにも多すぎる自然災害、それに影響を受ける不透明な今後の経済状況、まるで日本列島全体が呪われているかのようである。「困った時の神頼み」ではないが、来年の初詣は、日本の厄除けのお祓いをしてもらってこようと思っている。
まずは何よりも、被災地の方々が1日も早く日常生活を取り戻すことを祈念いたします。


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