三浦 一郎氏
アサヒビール株式会社
酒類本部営業部営業サポートグループプロデューサー

1972年3月生まれ
東京都出身
(社)日本ソムリエ協会認定 ワインアドバイザー
SSI認定 焼酎アドバイザー
趣味:ドライブ、映画鑑賞
3年前に新設された営業部人材開発課(現:営業サポートグループ)は、より営業の立場に立った教育施策の実現を目指しさまざまな取り組みを行っています。
例えば研修についても、実際の得意先をケースにした営業プロセスの構築と浸透を図ったものであったり、ミドルマネジャー層では、ワークショップスタイルで営業戦略を考えていくものであったりと、より実務に直結するような内容であることを念頭において企画しています。その結果、特にミドルマネジャー層の研修は、その後各地区本部で自主的に活動を継続的に推進しているといった動きも出てきており、大変嬉しく感じています。

一方、現在の評価項目が成果(業績目標)とプロセス(行動目標)の大きく2つで構成されているため、結果どうしても短期的な目標に対する評価に偏ってしまっているのが現状の課題としてあげられます。もちろん短期の目標も重要ですが、それと合わせてもっと個々人が中長期的に「あるべき姿」を考える機会を提供する必要があると考えています。

具体的には今後全社的に取り組んでいく課題にもなりますが、会社組織をより強固なものにしていくためにも、特に一般社員層に「自分はこうなりたい」「自分はこういうことをやっていきたい」といった想いを持ってもらいたいと考えています。
今年、入社5年目と7年目社員を対象にキャリア研修を実施しましたが、研修後の参加者から「目からうろこが落ちた」「人生観が変わった」などたくさんの喜びの声をいただきました。
会社としても、これからを担っていく若手社員の活性化は必要不可欠だと思います。
営業支援グループとしても、営業社員の自己実現に向けたバックアップを、より推進していきたいと考えています。

研修を企画する立場としては、「本当に参加者の立場に立った研修」であることが大切だと考えています。もちろん100%そういう研修を企画実施することは大変難しいことですが、それを「仕方がない」と考えてしまうことが最も危険だと思います。研修担当者は、自分がやりたいと考える研修を企画し実施するだけではいけないと思います。それは参加者への研修の押し付けになってしまいますし、研修実施そのものが目的になってしまっているからです。
企画の場面だけでなく、実際に研修実施の間も含め、どれだけ「妥協しない作りこみ」を徹底的に突き詰めていくかが、研修を成功させる大きなカギだと思います。
これは外部の教育機関の担当者や研修講師にも求める要素ですし、その意識の共有化なしにパートナーシップを築いていくことはできません。
あくまで研修の主役は「参加者」であることを忘れてはいけないと思います。
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