樋口花恵さん
昭和リース株式会社
人事部 課長

1968年生まれ
神奈川県出身
日本キャリア開発協会 CDA

趣味:ゴルフ、プリザーブドフラワーアレンジメント

人材育成や研修を担当するにあたり私が常に感じているのは、人材育成には会社が目指す方向性との一致というマクロの視点と同時に、ミクロな視点も必要であるということです。具体的には、経営のビジョン・戦略を理解し、それらを実現するための人材育成プログラムを策定する一方で、社員一人ひとりのこれまでのキャリアや適性を理解し、それぞれが今後成長していくための支援をすることが必要だということです。

このように、人材育成とは経営と社員一人ひとりの両面に関わることができる非常に重要でかつやりがいのある仕事であり、どちらかに偏ることなく、バランスをとって対応していきたいと思っています。そのためには会社のビジョンに共感すること、社員をよく知ること、人材を育てるということにおいてプロであること・・人材教育の担当者誰しも思うことかもしれませんが、私もいつも肝に銘じて仕事をしています。

また、研修を運営するときは様々なことを工夫しています。研修当日は受講者が最大限の研修効果を得て帰るために細心の気配りが必要になりますし、時にはイベントの司会者のように受講者を楽しませることもあります。臨機応変に役割をこなすところは、やっていて楽しいところでもあります。

当社は昨年3月に新生銀行グループの一員となりました。そして今年4月には新しい経営ビジョン、6月にはバリュー(経営ビジョン実現のために価値を置く行動)が明確になりました。トレーニングについても、経営ビジョンとバリューに沿って社員一人ひとりが成長していくために必要なメニューを選択できるような体系に改定しました。今年度はその成果をきちんと検証し、次の改善つなげていく重要な時期と位置づけています。

ちなみに新生銀行は邦銀で初めてCLO室という人材育成全般を司る社長直轄の組織を作り、銀行全体で学ぶ組織を目指しています。そこには人材育成のプロが揃っており、私の仕事に非常にプラスとなっています。さらにグループ会社各社の担当者とも定期的に情報交換を行い、スキルアップの場を作っています。今までは会社では唯一の人材育成担当でやや淋しい面もありましたが、今は仲間が増えたようで非常に心強く感じています。

昨年度はトレーニング体系を大幅に改定したため、プレッシャーのかかることも多かったですが、今年は少し心に余裕ができたように思います。今振り返ると、いつも会社全体のことばかり考えていて、自分の一番身近にいる同僚のスキルアップについて、あまり目が行き届いていなかったことに気づき、少し反省しています。今後は社内外問わず積極的なコミュニケーションを今まで以上にとって、一緒に働く同僚を含めた全社員一人ひとりの成長の支援をしていきたいと思います。

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