近藤昭一氏
株式会社京王プラザホテル
人事部人材開発担当部長

1948年生まれ
東京都出身
日本ホテル協会研修専門委員
法政大学キャリアデザイン学部講師

趣味:旅、食品売場巡り

従業員教育の担当者としていつも意識していることは、いかに多くの動機づけの機会を一人一人の従業員に提供できるかということです。
人間は動機づけの機会が多ければ多いほど、そこで体験し学んだことを活かして自分のキャリア形成につなげることができると私は思っています。ですから、でき得る限り従業員一人一人と関わる時間を作り、彼らが今何を考え、自分の将来をどのように作り上げようとしているのかを知ろうとする努力をしています。そして彼らにとってどのような研修機会、勉強機会が必要なのかを共に考えてその実現と達成に向けてのプログラムをつくることを教育担当としての目標としています。

人間は自分のキャリアプランが明確であればあるほど、その実現に向けての努力を惜しみません。私たちの役目は、従業員全員が自らのキャリアを自らの力できちんと描くことができる能力を身に付けさせてあげることです。常に自分の3年後、5年後の姿を思い描き、そのキャリア実現に向かって毎日の努力を続けていく気持を持たせ続けていくためのサポート役だと考えています。

従業員が自らのキャリア実現のための努力を通して身に付けた知識、技術、能力は彼らの人間としての価値として評価されます。そして私たちは、企業価値とはその企業に属する従業員一人一人が持つ価値の総合計と考えています。ですから従業員全員の持つ価値が向上すれば企業価値も向上するのです。
企業価値とは決して時価総額ではないのだということを私たちは常に言い続けています。自らの努力が自らの価値を高め、自らのキャリアを作り上げる糧になり、そして企業価値の向上に繋がっていくということを様々な研修機会には必ず話しています。だからこそ自分の目的、目標に向かって絶え間ない努力を続けていくことが大切なのだと伝えているのです。

ホテルは様々な職種の集合体ですので、全員が会社の目指すべき方向を理解し進むべきベクトルを共有することが必要になります。それによって会社全体が前に進む推進力が生まれるのです。そこに自らがやるべき課題、事柄を重ね合わせてキャリア形成を進めていくのです。
従業員が研修機会をどのように活かして自らのキャリアを作り上げていくのか、そしてその場面に研修担当者としてどのように関わっていくのかを毎日の課題として業務に取り組んでいます。


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