辻上真由美さん
中央化学株式会社
人事部 人事課 採用・教育チーム

群馬県出身

趣味:ピアノ

「教育の在り方」は、時代にかかわらず、常に議論のテーマとなっています。
昨今では、高等学校での未履修科目の実態及びいじめなどに関する学校教育の問題等で、「教育」に対して大きな関心が寄せられています。

教育に対する私個人の考えとしては、「どんな教育であっても各人の個性を重んじるものであるべき」という要素が根底にあります。現在の社会全体においても、昔ほどではありませんが、『個性』の価値が軽視され、一元化が奨励される風潮にあります。十人十色なわけですから、様々な教育のアプローチがあって然りと考えます。
 
人間にはそれぞれ長所、短所があります。いかに各個人の長所を磨くことができるか。そして短所を批判や卑下するのではなく、逆手にとりいかにしてそれを長所に転換することができるか。本人自身の努力も必要ですが、成長度合いは、環境と周りのサポートなどの外部要因が大きく影響すると感じています。

小学生の頃の社会科見学が「ワクワク」の連続だったことを思い出します。前日から期待で胸が膨らみ、なかなか寝付けないこともありました。当日は、見るもの、聞くもの、全てが新鮮で、私たちは皆キラキラした目で帰途についたことを記憶しています。

あの頃の気持ちはどこにいってしまったのでしょうか。仕事に追われていると、知らず知らずに単調な毎日になってしまいがちです。異質のものと接する機会も限られてしまいます。また、人は年を重ねていく中で、どんなことでも吸収する純真さと、素朴な疑問を持つ心が抑圧されてしまうように思われます。そのようなパターン化された日々からは、新しい発想や行動力は生まれにくくなるのではないでしょうか。

どんな教育においても、まずは発信する側が工夫をこらし、受ける側が新しい発見を見出せるようなものを提供すること。そして、新しい刺激となる飽きの来ない教育を発信し続けることがポイントだと考えます。 提供する側の意欲や情熱は、受ける側の学ぶ意欲に反映し、相乗効果を生み出すものであり、結果として受ける側の姿勢や意識の転換のキッカケになることに教育の意義があると思います。

企業における社内教育や研修も、目を輝かせた子供たちが楽しみにして向かう『社会科見学』のようなものであることが、私の理想です。


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