研修担当のひとりごと

山本みどりさん
株式会社エービーシー商会
総務部　人材開発課　課長

資格：ＣＤＡ（厚生労働省指定キャリア・コンサルタント能力評価試験合格）
イメージ・コンサルタント
趣味：料理、ワイン、日本酒・・・

㈱エービーシー商会は、床材、壁材、天井材をはじめ、さまざまな建築資材の総合的な製造・輸入・販売を行っている企業です。取り扱う商品は３００アイテム、１００００種類以上！　使われているのは、トレンドスポットやショッピングモール、高層ビル、コンサートホール、さらには学校やアミューズメント施設、住居までと、私たちも必ずどこかでエービーシー商会の商品を目にしたことがあるはずです。
今回はエービーシー商会の採用、教育のご担当である山本さんに、人材育成についての想いをお聞きしました。

山本さんは入社されて以来、ずっと人事のお仕事をされているとお聞きしましたが、もともと配属希望をされていたのですか？
正直に申し上げますと、配属の希望は特にありませんでした（笑）
何が自分にとって適性なのかわからなかったということもありましたし、適性を見極めるためにも、とにかく何でもやってみようという思いで入社しました。

そうだったんですね（笑）そんな中で人事に配属されたわけですが、適性という点ではいかがだったんでしょうか？
そうですね。私自身は向いている仕事だと思っています。
今あらためて思い返してみると、もともと「人」そのものへの興味があったんですね。
幼い頃からヴァイオリンを習っておりまして、大学時代に、自分達でオーケストラを設立した経験が大きく関係しているかもしれません。
オーケストラは、楽曲にもよりますが、多い時で１００人近い人数が必要になります。楽器によっては、他のオーケストラからエキストラとして人を集めなければならず、それが大変でした。また、メンバーにしても、エキストラにしても、自分が一番目立ちたいと思う人が多かったこともあって（笑）、それを一つにまとめあげて第１回の演奏会を開くまでのプロセスの中で、一人ひとりの価値観や思考、歴史や背景、生きていく姿など、人っておもしろいなぁと実感したことがきっかけだったと思います。
その後、この会社で人事課へ配属され、社内を中心とした人に携わる業務を行うことになって、社員個々人に対する興味はますます深まりました。
採用と教育をメインに行ってきたのですが、特に教育の仕事は、社員一人ひとりの成長を目の当たりにすることができ、その度にやりがいを感じてきました。

今のお仕事にやりがいを見出されていらっしゃるんですね。ところで山本さんが今エービーシー商会の教育という側面で必要であると感じていることはありますか？
エービーシー商会は、とてもアットホームな会社だと思います。
ここ１０数年、コンスタントに３０名前後の新規採用を行っていることもあり、ずっと続く学校のような雰囲気があります。メンター制度を取り入れているのですが、先輩が後輩の面倒をみていることも、そう思わせる一因になっているかもしれませんね。
その効果もあって、離職率はとても低い水準ですし、世代間のつながりを生み出していることで、会社としての一体感といいますか、結束がとても強いと思います。
その反面、社外の状況には少し疎いような感じがします。
「一般的にどういった能力が必要とされているのか」「どういった知識を身につけておかなければならないか」「社会の情勢はどうなっているのか」
そういったことに、もっと興味を持ってほしいと感じています。
エンプロイアビリティを高めることの必要性は、社会的に以前から求められていることだと思いますが、そういったことを研修をはじめとする教育を通じて社員に感じてもらう、そういう機会をつくることが研修担当の使命であると考えています。

最後にエービーシー商会の求める人材像のキーワードである「Ｔｈｉｎｋ　ｏｒｉｇｉｎａｌな人材」について教えてください。
まずは、「周囲に流されないオリジナリティ溢れる発想のできる人材」ということです。仕事をしていく上では、社内外に関わらずたくさんの人との関わり合いが生じます。仕事はそういった人との人間関係の上に成り立っていますから、上手くいくこともあれば、当然そうはいかない場合もあります。そういった状況を乗り越えるためには、Ｔｈｉｎｋ　ｏｒｉｇｉｎａｌが求められると思うのです。
また、「魅力的な人間」である、と言い換えることもできます。
人の魅力ってなんだろうと考えた時、それはその人がもつ特徴なのでは、と思います。それが人に伝わって、影響を与えていく。

「これだけは人に負けないということができるモノをもっていて、それを自分の言葉で人に伝えることができる」＝「人に影響を与えることができる人材」であることが「Ｔｈｉｎｋ　ｏｒｉｇｉｎａｌな人材」といえると思います。

どうもありがとうございました！