有松優美子さん
理想科学工業株式会社
人事部人材教育課

東京都出身

趣味:ダンス(バレエ・ジャズ)

デジタル印刷機「リソグラフ」や高速カラープリンター「オルフィス」などでもおなじみの理想科学工業株式会社。プリントソリューションカンパニーとして、独創的な技術開発に取り組む同社の人材育成を行っている有松さんにお話をお聞きしました。


有松さんが人事教育のご担当になられてどのくらいですか?
教育担当となってからは3年目です。それまでは採用の仕事をしていました。

担当業務が変わられて難しかったことは何ですか?
仕事の対象が変わったことに伴う情報発信の仕方の違いに戸惑いました。
採用担当の時は当然学生を対象とした業務をしていたのですが、情報発信の内容は、理想科学工業という会社を知ってもらうことが中心でした。学生個々人で違いはあっても、採用する立場として、ある程度「就職活動を行っている学生」という一つの集団に対して、情報を発信していたわけですよね。
それが教育担当になって、社内の人全員に対しての情報発信に変わり、自分より上の立場の人に対しても色々なことを伝えていかなければならない状況になったこと、また「伝える」だけでなく「教える」役割もありますから、その部分に難しさを感じました。

教育担当になって3年経って、現在はいかがですか?
難しさの質といいますか、内容が変わってきた気がします。
自分より上の立場の人に対する情報発信の難しさだけでなく、理想科学工業として求める人材育成の一翼を担う一担当者として、人事部としての様々な取り組みを知ってもらうための情報発信の仕方についてが、今は一番難しいと感じるようになりました。

具体的にはどういったことでしょうか?
例えば、「チューター制度」などが挙げられますね。
以前から新入社員育成のためにチューター制度はあったのですが、目的や趣旨が徹底されていませんでした。特に明確なチューターとしての任命があったり研修などは実施されてはいなかったんです。私自身もチューターがいましたし、チューターとしての経験もありますが、制度としてというよりも、
同じ部署に新入社員が配属になったのでチューターの仕事をするといった感じで運用されていました。そうすると、どうしてもチューターの役割意識はバラバラになりますし、職場においても積極的にサポートしていこうという動きも取りづらくなっていたんじゃないかと思います。
ただ最近は、新卒採用も「学生の売り手市場」に変わり、学生や新入社員の意識も多様化する中で、チューターの役割はとても重要であると考えています。数年前からは、チューター向けのOJT研修を実施するようになり、社内でもチューターそのものについての認知度は高まってきました。
通信教育に関しても、企画する立場としては、もっと活用して欲しいという気持ちはありますが、その前に通信教育が自己成長に役立つ学習ツールであるということを知ってもらうことが必要であると思います。
こういった様々な人事としての取り組みを知ってもらうことで、社員の方にも興味や関心を持ってもらいたい。そして社員のいろいろな意見を参考にすることで、今後さらにより良い教育施策を創り上げることができるのではないかと考えています。

教育のご担当として大切にしていることは何ですか?
教育のプロフェッショナルでなければならないということです。
これは、先ほどの人事部としてのさまざまな取り組みに関することにもつながりますが、さまざまな案内や資料類といったものも含めて、社内で企画したものだからこの程度でも仕方ない、と思われてはいけないと思います。
そのためにも、今までのものややり方などをそのまま継続するのではなく、一つひとつについて改めて検証し直し、原点に立ち返りながら、「もっとできることがあるのではないか」「もっと良くできることはないか」を常々考えながら仕事に取り組んでいます。

どうもありがとうございました!

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