大屋 勝敬さん

安城市役所 企画部 人事課職員係

1974年12月生まれ

出身地:愛知県安城市出身

趣味:サイクリング  

昭和27年5月5日に市制を施行し、愛知県下13番目の市として誕生した安城市。明治用水の豊かな水にはぐくまれ「日本デンマーク」と呼ばれるほど農業先進都市として発展してきました。また、豊田市などの内陸工業都市に隣接しているため自動車関連企業をはじめとする大企業の進出と住宅団地の建設が盛んになり、農・工・商業のバランスがとれたまちとしても有名です。

平成10年には「地球にやさしい環境都市宣言」を行い、さらには平成12年に環境の国際規格ISO14001の認証を取得しました。「市民とともに育む環境首都・安城」を目指す街づくりを市民の皆さんと協働して進めていく一員として、現在、安城市役所で研修に携わっている大屋さんにお話しをお伺いしました。


研修を行う必要性
平成9年に入庁してから農業共済、農務課、子ども課そして人事課と人事異動してきました。私たち公務員は、民間企業と違って全く異なる分野への異動は当然にありますが、まさか自分が研修担当をやるとは思ってもいませんでした。

研修担当になって、しばらくしてから、「“研修”って別になくてもいいんじゃない?」と言われたことがあります。自分としては正直、目からウロコでした。その職員にとってはただ単に受講したくなくて言われただけかもしれませんが、“研修”を改めて考えるよい機会となりました。
どちらかと言えば、研修を好んで受講する人は少ないかもしれません。では、なぜ研修を行う必要があるのでしょうか。自分なりに出した答えは、それは「自己と組織の持続的成長」のために必要であるからです。厳しい時代であるからこそ、逆に研修の役割が見直されています。

また、研修は、問題意識を持つ“きっかけづくり”の場ではないでしょうか。
決して研修は“魔法”ではありません。研修を受講することによって、「あ〜、こうすればいいんだ!」といったような多くの“気づき”を得ます。この気づきを今後意識することが重要です。本当の研修の成果が出るのは、その人の持つ人・物・タイミングなどの様々な要因によって自己の成長があってからです。

みなさんにとっての“気づき”は何ですか?
研修担当になって、研修を企画・実施しているうちに一つの疑問が沸いてきました。それは、今の自分の仕事に対する考え方やスキルがいったいどのようにして身に付いてきたのかということです。
当たり前のことですが、様々な人の影響を受けていることに気づきました。それは、上司や先輩、同僚、庁外の方々などです。お手本になる接遇や窓口交渉、内部調整、タイムマネジメントなどの多くを吸収していたのです。「この人のようにできたらいいな」とか「こういう考え方があるのか」いう憧れや尊敬する気持ちなどがあったからでしょう。
実は、これは人材育成のベースとも言うべき“OJT”だったのですね。皆さんからは信じられないかもしれませんが、研修担当になるまでは、正直“OJT”という言葉すら知りませんでした。
OJTの仕組みを知っているのと知らないのとでは、スタートラインが違います。そこで、できる限り研修の機会に、この気づきを伝えるようにしています。

また、決して自分一人で仕事をしているわけではありません。周りの人による力が大きいことです。
以前、「自分ひとりで仕事をしとると思うな!」と前の部署で職場が同じだった先輩に飲み会の席で怒られたことがあります。業務の主担当として必至で働いていた自分にとって、衝撃的な言葉でした。周りを見ながら仕事をしているつもりが、いつの間にか独り善がりと自惚れで周りが見えなくなってしまっていたのです。
その先輩には、感謝しています。大切なことに気づかせてくれたからです。

「みなさんにとっての“気づき”は何ですか?」




どうもありがとうございました!

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