有名な観光スポットがないにもかかわらず、多くの外国人観光客がやってくる「隠れた名所」が全国には数多くあります。
たとえば、佐賀県の祐徳稲荷神社。おそらく地元の人しか知らないであろう、ごく普通の神社なのですが、ここはタイ人の間で大人気の「聖地」となっています。その理由は映画「time line」のロケ地になり、誰もが知っている場所だから。
正直、観光地としては地味なイメージがある佐賀県ですが、2013年に5万5千人だった県内宿泊客数が、映画のヒットのおかげで、2015年には19万1120人にまで激増したというのですから、「映画の力」は侮れません。
中国人が北海道へ殺到するようになった大きな理由も、映画「非誠勿擾」をみた人たちが、道東の美しい自然に魅了されたからでした。そんなわけで、映画やドラマのロケ地は、インバウンドにおけるキラーコンテンツといえるのですが、もちろん、いい話ばかりではありません。
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