教育業界の常識にQuestionを投げかけるメディア

創考喜楽

第4回 “質問しない人、無能の人”

COLUMN

恐ろしいことに、あなたは無能の人。こう思われてしまいます。
何か質問はありますか? 会議の途中でよくある光景です。しかし、多くの場合、ほとんどの人が手を挙げません。上司に気を使っているのか、ライバルに変なところを見られたくないのか。どこかでブレーキがかかっている。それが続いているうち、質問が思い浮かばなくなる。これは相当の重症です。

 

私が研修している超一流企業のエリート社員でさえそうです。人の話を聞いていないのか、理解していないのか。失望どころか、危機を感じてしまいます。
これがガイジン上司との会議や、外国企業との商談だとしたら、間違いなく無能なヤツと決め付けられ、相手の言うなり、相手のペースでことが進んでしまいます。
これは損でしょう。

 

では、なぜ質問できないのでしょうか?

 

  1. トンチンカンな質問をして恥をかきたくない
  2. 最初に切り出す勇気がない
  3. よく聞いていない
  4. 知っていることなので質問するまでもない
  5. 質問が思いつかない

 

いろいろ理由はあるでしょうが、警戒心が強すぎること、そして考える習慣がついていないこと、このふたつが大きな理由。

 

誰しも、上司や異質な人(ガイジンなど)には心を開きにくい。でもこれを克服することがコミュニケーションを改善する近道なのです。
質問はそのための簡単な道具と考えましょう。
じぶんのコメントや批評は憚られる時でも、質問なら相手を攻撃していることにならず、隠れた本音や相手の感情を引き出すことも可能になる。また、話が進むことで、相手との関係も深まってきます。

 

小さい頃を思い出してください。
何事にも、なぜ?どうして? を連発していたでしょう! 疑問が自然に口をついて出ていた。それが学校、社会では、与えられた事をやればいい、ひとつの答えに向かってやればいい、余計なことをする必要はない、など疑問をさしはさむ余地が奪われてきました。だから考えることもない。それがなぜ? の種を摘んできたのでしょう。
恐いことです。せっかくの1000億の脳細胞を無駄にしてしまっている。
世の中は知らないことだらけのはず。少し考えただけで、なぜ? は必ずあなたの頭にやってきます。それを言葉にするだけ。なぜ? をいう人は、間違いなく敬意を払われます。

 

なぜ?
そのことについてもっと知りたい?
違う視点から考えている?
重要だと思っている?
などなど、相手に対して、強い印象を与えるからです。それがコミュニケーションの達人への第1歩。

 

最後に、質問のための2W1H。

 

* 問題を明確化する“WHAT”
焦点とすべき問題が何なのかを探り、見つけ出すための質問。

(例)
“それは、どういう意味ですか?”
“正確に言うと、どういうことですか?”

 

* 原因を特定化する“WHY”
相手に対して、起こったことの原因を見つけ出すための質問。

(例)
“どうして、それが最もいい方法だとお考えですか?”
“どんな考えに基づいて、そうしたのかお聞かせいただけますか?”

 

* アイディアを探る“HOW”
解決策を探る時に、最初のきっかけを作る質問。

(例)
“どうやって、その商品を売るのですか?”
“どうすれば、この企画を成功させられますか?”

 

簡単な例ですから、取るに足りません。でも、質問は発見をするためのもの。みなさんの仕事の状況に合わせて考えていただければ、ピンとくるはずです。くれぐれも、質問しない無能の人にはなりませんように。
拙書“ある日、ボスがガイジンになったら!?”の本文、オープンの法則では7つのフレーズを通して解説しています。ご覧ください。

連載一覧