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実際にモーツァルト療法をはじめてみよう

KNOW-HOW

ついに今回からは、モーツァルト療法の実践的な内容に入ります。具体的な音楽療法の導入方法や注意点などについて学習し、実際に普段の生活のなかで取り入れてみましょう。

 

 

モーツァルト療法をはじめるにあたって

 

音楽という、心に感動を呼び起こす聴覚情報をうまく日常生活に取り入れることで、今日大きな問題になっている生活習慣病や免疫疾患、あるいは心身症などを予防したり改善させることが期待されてきています。とりわけ、音楽は、人間の脳神経系を活性化する結果、ホルモン系や血液循環系、あるいは免疫系という、健康を支える生体機能に多大な影響を与えます。しかも、副作用がなく、だれでも簡単に有効な音楽を活用することができます。

 

もし、クラシックが苦手という方がいても、それは大きな問題ではありません。なぜなら、聴覚は初期化ができると考えられているからです。話は少し脱線しますが、およそ8,000ヘルツ以上の高周波の音は、水中でも伝わります。そのため、羊水という環境下で育つ胎児は、羊水に届いた音の振動を、耳骨でキャッチして、骨導を介して母の高周波音を聴いていると考えられています。

 

したがって、大人の方でも、高周波音が多く含まれている音楽であれば、それは胎児のときに経験した音となって記憶を呼び覚まし、苦手だと思っていた音楽でも、やがて聴くことが自然にできるようになると考えられるのです。つまり、意識と目的をもってモーツァルトの音楽を聴き入るならば、やがてその音楽は、心地よい音楽療法として認識できるようになります。

 

 

音楽療法のはじめかた

 

 

 

 

 

モーツァルトの音楽療法を実践するためには、まずは少なくても1日に10分間は、モーツァルトの音楽を聴く時間を作ります。どんなに忙しい人でも、10分程度の時間ならなんとかなるはずです。1日10分から始めて、次第に30分くらい聴けるようにしてください。そして慣れてきたら、その音楽療法を、1日に2~3回(朝、昼、晩)実践するようにしましょう。こうすることで、音楽療法の効果は持続するようになるのです。

 

実際にモーツァルトの音楽療法を実践することは、とても簡単なことです。プレイヤーと大きなヘッドホンがあり、そして諦めない意志の強さが備わっていれば、誰でも容易に実行できます。ヘッドホンは、音楽を集中して聴く力を高めます。この音楽に集中することが、副交感神経刺激を刺激するうえで重要となります。しかし、ヘッドホンがない場合には、単にBGMとして聴くこともプラスの作用を及ぼしますので、聴かないよりはずっと良いでしょう。

 

モーツァルトのある効果音をヘッドホンを通して聴くと、わずか6秒で、下の前歯のあたりに唾液がたくさん分泌されてくることが、実験によって明らかになっています。これは、ある音楽特性が効果的に脳の延髄から出る副交感神経を刺激した結果、唾液腺が活性化して唾液の分泌をうながしたことを、如実に物語っています。さらに、この唾液には免疫物質や消化酵素が含まれ、それらの分泌量もモーツァルトの音楽によって増加するので、外敵を撃退する力や食物を消化する力も高まってきます。

 

 

 

音楽療法を行ううえでの注意点

 

 

モーツァルトの音楽療法を実践するときに大切なことは、

 

 

 

①病気を予防したいとか病気を治したいという気持ちをしっかりもつこと

 

②各人に適した音量で聴くこと

 

③ リラックスするため、部屋の中でゆったりと椅子に座って、周囲を少し薄暗くして目を閉じて聴くこと

 

 

の3つです。

 

また、音楽療法の効果をさらに高めるためには、「良い香りを嗅ぐ」「目を開けたときに良いものを見る」といったことも、脳内でそれぞれの嗅覚や視覚情報が統合されて処理され、相乗効果になって表れるので重要です。

 

たとえば、緑や青色の系統はリラックス効果をさらに高めますし、ティーツリーやユーカリ、ベルガモットなどを用いたアロマテラピーは免疫力を向上させますので、音楽療法との組み合わせは効果的と考えられます。このように、モーツァルトの音楽を活用した音楽療法は、副作用がなく安全であり、手軽でもあるので、だれでも簡単に実践できます。特に、健康な人が病気の予防のために活用できることはもちろんのこと、寝たきりの病人や、在宅医療を受けている患者さんでも、大いに取り入れることができるのです。

 

 

 

まとめ

 

  • まずは1日10分からでもモーツァルトの音楽を聴いてみる

 

  • リラックスすることを心掛ける

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