第6回：大学院生の日常

さて、今月は大学院生の一週間の生活です。僕の生活が典型的なものかどうかは分かりません。学部か修士課程か、それとも博士課程かによっても違うでしょうし、大学や専攻によっても違うでしょう。ただ、実際に、アメリカに留学するとどんな生活が待っているのかについておおまかな参考になれば嬉しいです。まず、１週間のスケジュールは次のような感じになっています。ノースウェスタン大学はクォーター制（1年が4つに分かれています）です。1学期が10週間です。１学期が短いので、一旦学期が始まるとあっという間に時間が過ぎていきます。

今学期はアメリカ史のTA（Teaching Assistant）をやっているので出なければいけない授業が多いです。月曜日のオフィスアワーや金曜日のディスカッション・セッションもTAのものです。授業が終わってからは、次の授業の予習やアサインメントのペーパーの準備などに追われて過ごしています。コースワーク（学位をとるために必要な授業）があるときは、授業は3つとるのが普通です。3つとると、だいたい1週間のリーディングの量は500〜1000ページぐらいになります。これに加えてペーパーを書かないといけなかったりします。まさに、毎日自転車操業です。来年からは、少しじっくりと自分の研究ができることと願っています。

　論文を読んだり、ペーパーを書いたりしているうちに夜になります。勉強にも少し（だいぶ？）飽きてくるので、9時になるとジムに行きます。いつもは40分ぐらい泳いで、サウナに入って、10時頃に帰ってきます。水曜日と土曜日はテニスです。ジムは良いリフレッシュになります。最近は、ジムに行き過ぎて、勉強の合間にジムに行っているのか、ジムの合間に勉強しているのか分からなくなったりします。いずれにしても、アメリカの大学の多くはジムが充実していてGoodです。

　夕食はジムのあとです。遅めの食事です。基本的に自炊です。ガブリエルとジムに行く日は、帰ってきてから一緒に食事をします（といってもお互い食べているものは別々ですが）。ただ、忙しくなったり、気分転換が必要だったりする時には外に食べに行きます。メキシコ料理や、ピザ、インド料理、韓国料理、ベトナム料理なんかを食べに出ます。たまにチャイナタウンもいったりもします。あ、もちろん、ハンバーガーなどのアメリカ料理も食べています。

さて、いよいよ。ウィークエンドです。週末は、友達と一緒に食事をしたり、シカゴのダウンタウンにジャズやブルースを聴きに行ったり、買い物に行ったりしています。もちろん、昼間は本を読んだり、ペーパーを書いたりしていますけど、すこしだけゆっくり過ごせる時間です。ちなみにこれは、ルームメイトのガブリエルに（去年の11月の日記を見てください。）の１週間のスケジュールを書いてもらいました。僕よりもたくさん授業がありますね。ガブリエルの専攻は、Industrial Engineeringです。

　とにかく、授業をとらなければいけないうちは、アメリカの大学院は日本よりも“強制的に”勉強させられます。強制的に勉強したい人にはうってつけてです。人生に何年間かこんな時間があるのも悪くないですよ。