大陽日酸株式会社

佐野 智之氏(左)
人事二部人事二課
1973年生まれ
出身:愛媛県
趣味:キャンプ、絵を描くこと

河合 良祐氏(右)
人事二部人事二課
1977年生まれ
出身:大阪府
趣味:読書、映画鑑賞、ゴルフ

国内で1位、世界で5位−産業ガス業界においてリーディングカンパニーとしての確固たる地位を築き、更にはアジア発の真のグローバルカンパニーを目指す大陽日酸。産業ガスは、鉄鋼・化学のような基幹分野や航空・宇宙といった最先端分野だけでなく、食品や医療といった生活にかかわる身近な分野まで幅広く社会の発展を支えています。私たちの暮らしになくてはならないモノといっても過言ではありません。
2004年10月に、日本酸素と大陽東洋酸素の2社が合併し設立された大陽日酸。
その大陽日酸社員の人材育成を担当されている佐野様、河合様にお話をお聞きしました。

グローバル展開で戦える人材の育成
大陽日酸の経営戦略とリンクする「グローバル人材の育成」に力を入れています。昨今、産業ガス業界を取り巻く環境が急速なグローバル化を遂げる中、大陽日酸としても国内外を問わずグローバルな視点で活躍できるプロフェッショナル人材の育成が急務であり、現在その取り組みを強化しています。
そのひとつとして、「グローバル要員選抜育成研修」を昨年より開始しました。
具体的には、30代の中堅層選抜社員を対象に、1年間のスパンで、「英語力」「コミュニケーション力」「経営のフレームワーク」といった、グローバル人材に求められるスキルセットを習得していきます。いわゆるMBAのエッセンスに近いものですね。今年は第二期を迎え、今後も内容をブラッシュアップしながら継続していく予定です。
また、今後の方針として、より体系だった「語学教育体系」を構築していく予定です。ポイントは「業務研修」と「自己啓発研修」を切り分けた上で、各部門、各階層において明確な学習ゴールを定めた上で必要とされるメニューを展開していくことを考えています。

企業合併による教育研修の変化
合併に際し、まずは、人事制度の統一、運営面の整備を図り、その後、新会社としての新たな教育体系の構築を図ってきました。合併以前にも一般的な階層別研修はありましたが、合併後においては、会社として社員に求める人材像と身に付けておいてほしいスキル・素養を体系づけて、階層別研修を含めた各種の研修に落とし込みを図りました。
合併によって活用できる社内の知識・人材も増えているわけですから、その力を結集して同じ方向に向かえるように、企業として求める人材のあり方・姿を研修などを通じて、絶えず発信していくことも人事部の大切な役割だと考えています。
また、合併して以後、研修を通した副次的な効果として、お互いに同期同士とは知らなかった社員が、階層別の研修を通して、ヨコの人材交流が始まったということもありました。
合併による人材交流をさらに促進させていくことで、グループ全体の力も上がっていくのではないかと思います。

研修担当としてのこだわり
ムダな研修をしない。誰のため、何のための研修なのかを常に意識し、研修事務局側の独り善がりな自己満足にならない研修を企画しなければいけないと思っています。研修の効果は簡単には見えてこないかもしれませんが、研修を受ける社員が、受けた後どういう状態になっているのが望ましいのか、そのことは自分自身がきちんと意識をしたいと思っています。「目的」と「目標」をはっきりとさせ、社員に対して明確に伝えていくことが研修を企画・運営するにあたり最も大切なことだと思います。
受ける人の立場になって、「自分だったらどう感じるか、次に活かせそうか、応用できそうか」をよく考えて、企画をしていきたいと思っています。研修を受けて「楽しかった」だけでなく、帰ってから「やってみよう」「学んだことを実践してみよう」と思ってもらえるような研修が望ましいですね。
今はビジネスパーソンに必要とされるスキルが非常によく分析・研究されていますし、方法や教え方も多くありますよね。その中で、自社の社員にとって本当に必要なスキルとそれを身に付けるための最適な方法を吟味する目を自分自身がしっかり養っていきたいと思います。


どうもありがとうございました!

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